すとらいだー #ATLBraves

MLB,特にブレーブスについてのトピックを不定期投稿

伸び悩むカイル・ライト  

2017年MLBドラフト全体5位指名のカイル・ライト。2Aまでは順調な成長を見せていました。トゥサントのようなカーブやイアンアンダーソンの強烈な直球はないものの完成度で勝負するプロスペクトでした。アラードやソロカもコマンドで勝負するタイプで絶対的球種はないものの評価は高かったです。ライトは彼らのようなコマンドは持ち合わせていませんでしたが、一定以上のものはありました。多種多様の投手プロスペクトを抱える作戦ははまり、ソロカ、フリード、アンダーソンはエース,2番手クラスに成長、残りのプロスペクトもアクティブに居座れるレベルにはなったATLでしたが、投手で最も評価の高かったライトは未だに3Aで苦しんでいます。彼は今何をしているのでしょうか?

 

彼の投球スタイルは?

一応シンカーを軸に投球を組み立てる三振をそこそこ取れる技巧派です。シンカーボーラーはフラレボ全盛期淘汰されそうですが、高めにスラット系を投げ込む(トレイネンとかと同じ)などでシンカーをかち上げられ大量被弾といった具合にはなっていません。フォーシームはアクセント。カーブは球速帯の違う球、チェンジアップはスライダーと同じくらいの球速帯で反対方向の変化のボールです。 

シンカー 94マイル

スライダー 87マイル

カット?(多分スラット)90マイル

チェンジ 86マイル 

カーブ 80マイル 

フォーシーム 93マイル

 

伸び悩む理由 (個人の予想)

①メインの割に中途なシンカー

MLB平均よりちょい速いくらいのシンカー。変化はそんなに大きい訳ではない球です。シンカーはゴロを打たせる球じゃねーかと思うでしょうが、前述した通りスラットとのコンビネーションで彼のシンカーは空振りをそこそこ取れる球のはずです。これはスラットやスライダーにも言えることです。球速の上昇でもあれば変空振りを多く取れるのでしょうが、もう少し変化量を上げる方が現実的。目指せ、先発版トレイネン!

 

②かなりショボい他の球種 

顕著なのはチェンジアップ。なかなかゾーンに入らずインコースの抜け球になってしまっています。スライダーとのコンビという観点ではインコースに行く点は悪くないのですが、残念ながら大きく曲がりません。空振りこそ取れる球ですが、被OPSもかなり高い球。彼の飛翔は基本この球とカーブです。

カーブも低めに投げているため空振りは取れますが、投球割合がそれなりに高く狙われる球。カーブはバレルに入りにくいとよく言いますが、かなり打たれています。

フォーシームはオマケ。何も言うまい

 

まとめ

①でトレイネンという偉大な例を挙げていますが、あの投球はトレイネンの球速と変化量によって成り立っています。ライトにはこれがありません。というか先発に求めるのが間違いです。昨年のMIAとのDSで見せたアウトコースのスライダーで空振りを奪う姿は大器の片鱗を感じます。シンカーとスライダー以外の球、特にチェンジアップを磨くのが特効薬だと思います。スライダーの投球数を増やしてみるのも良い気がします。ウィルソンのいなくなった今、谷間登板のチャンスはあるはず。もうそろそろしっかりした投球を見せて欲しいところですが、、、