地区優勝とストライダー昇格
地区優勝してしまったブレーブス。7月時点では10%も無かった優勝確率からの優勝。ここ最近の4連覇では最も厳しいシーズンでした。ソロカのアキレス腱の故障、オ○ーナのDV、アクーニャのACL断裂と不運が重なったシーズンでしたが、最後は案外余裕を持っての地区優勝でした。前半戦との違いは何でしょうか?
デッドラインの補強を振り返る
デュバルの獲得
HR 16
RBI 44
OPS .806
デッドライン以前は二冠候補だったものの三振が多く、四球が選べない荒いバッティングでしたが、実は守備そこそこできてそこそこ走れる打者という認識でしたが、MIAでプレーしていたことを忘れていました。得点圏で異様な強さを見せ、時にはCFを守るなど54試合でrWARは1.2。対価のジャクソンはチームの余剰(ランゲリアーズ、コントレラスなど若手捕手はより質の高い選手はいた)のでいいトレードでしたね。
ソレアの獲得
rWAR1.6と大きな働き。多くのホームランを放ち、終盤にはリードオフに。不安の守備も見れる成績。2019AL本塁打王の意地を見せました。
ロサリオの獲得
しれっと一番活躍したのは彼だと思います。サイクルも達成した彼は、高OPSを記録。フリースインガーなのは変わってませんでしたがMIN時代のような成績に戻してきました。プレーオフでは落球すんなよ!
ロドリゲスの獲得
本人の成績は悲惨でしたが、彼の加入でマシンガン継投が可能に。プレーオフで大事な場面を任せられそうにないですが、チームとしてオープナーが可能になりました。ミンター、チャベスをはじめに投げさせて。
他にもフリードの覚醒やダーノウの復帰などの要素が重なり優勝。ただ優勝直後に大きなニュースが、、、
ストライダー昇格!!
3Aで今季は終わりだと思いましたが、3Aでの初登板で1イニング3三振を記録し、来季の40枠に入るとは思いましたが、今季のデビューはサプライズ。被弾こそしましたが98マイル以上を投じ続けるピッチング。ハードスライダーも数球投げていましたね。将来が楽しみすぎて仕方ない❤️
輝きを放つCLEの守護者たち
2016年にワールドチャンピオンまであと1勝まで迫ったインディアンス。その後2020年まで毎年プレーオフに進みながらもDSなどで敗戦。現在は資金難の影響で主力の放出が続き、さすがに弱体化。ホセ・ラミレスのFAも近づき再建街道を突っ走る中、今なお黄金期と同レベルの質を誇る投手陣を誇ります。クルーバー、クレビンジャーにカラスコの先発陣に、ブラッドハンドやアダムシンバーなどのリリーフも放出。ビーバーも放出の可能性がある中、若手のローテPもリリーバーも安定した成績を残しており、打撃陣を介護しています。彼らはどのようにして投手を生み出しているのでしょうか?
①実はみんな似ている先発陣?カット系を増やせ!
ビーバーがILから帰ってこない中、シバーリがエース級、プリーサックやクアントリル、マッケンジーもローテを回しています。100マイルピッチャーでもなく、球速は平均くらいの彼らですが投球の多くをファストボール系で占めています。そのファストボールの40%ほどをカット系で占めています。この傾向は放出されたクルーバーやカラスコ、ILのビーバーにも見られる傾向です。
②カット+カーブorカット+チェンジアップの組み合わせ
どこかの小俣○キが言っている球種の組み合わせです。シバーリやプリーサックはこの2球種を活用し、グラウンドボーラーとして機能しています。ビーバーやマッケンジー、カリンチャクは大きなカーブを活用し、三振を量産。特にインディアンスのピッチャーは縦に大きなカーブを使います。マッケンジーはERAはよくないものの、xWOBAは優秀で運がない印象。
③上手いフィールディング
前述の中のチェンジアップを多く使う型の投手に多く見られる傾向。カラスコやプリーサックはUZRがかなり優秀。プリーサックはチェンジアップの質を上げれば、次世代のグレインキーになれるのか。
④FA前に全部売る!バリューの動きを見極めろ!
ここからはピッチングではなく、人事の話。ここ数年で、バウアー、クルーバー、カラスコ、クレビンジャーを放出。2番手以上のパフォーマンスが可能で、長くの保有があるタイミングで放出。対価を大きくし、そこでとったピッチャーを①②で改造してもう一度転売。マーケットが小さいだけに、大きなトレードツリーが続いていたりとこの方式を続けています。
インディアンスは資金難。ハンドのバイアウトを節約するためにウェーバーにかけるなど必死。リンドアのような救世主が現れるまでは我慢の切り売りが続くかもしれません
ATLの真価が問われる1週間
ATLはBALとの連戦が終わった後、NYY、SFG、LADと強豪との試合が続きます。ATLは好調で現在8連勝中。内野の4人を筆頭とし、補強してきた外野の奮闘、ダーノウの復帰などによる打線の底上げ。リチャード・ロドリゲスの獲得による勝ちパターンのマシンガン継投が可能になったなどの理由が挙げられます。
ここからの対戦相手はワールドチャンピオンの狙えるチームばかりです。NYYとは今季2戦を消化しており1勝1敗のタイ、LADとは3戦を消化しており2勝1敗と勝ち越しています。SFGとの対戦はありません。ですが、NYYはリッゾやギャロの補強、LADはシャーザー、トレイターナーの獲得にベリンジャーの復帰と戦力はUPしています。SFGは言うまでもなく強いので、ここで勝ち越したいところです。
NYYはローテの順番で行くならモンゴメリーとヒーニーでしょうか。特にヒーニーは被弾が多いのでATLの本拠地開催も相まって花火大会になる可能性があります。ヤンキースは得点力はありますが、例年と違いリリーフが貧弱でATLも得点を多く取れる可能性があります。殴り勝ちましょう!
問題のSFGです。先発はロガンウェッブ、デスクラファーニとアレックスウッドでしょう。4人ローテなので長いイニングは投げないでしょう。ゴーズマンと当たりません。歓喜雀躍!!というかローテに2人も元ATLがいるのでこれは実質ATLですね。よってATLはナ西の覇者になり得ますね!(何言ってんだこいつ)SFGは打線も強いのでここが懸念点。本拠地開催なので球場が狭いので、ATLも打つしかないところ。SFGは投手は絶対的ではないので、ここも打たないと勝てないですね。
さぁ、LADだ! 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
これは知らない。怖い。強すぎる。順位こそSFGより下ですが、多分こっちの方がホントは強いと思います。選手の量が多すぎる上に、その選手のレベルが高すぎる。ローテはミッチホワイト次第で動きますが、ビューラーとは当たりたくない、頼む。シャーザーはATLにとっては絶対的ではないと信じています。打ちまくらないと打たれまくって負けるのでとりま打とう!
ねぇ、アンソポ。本当に強いチームに対抗するには投手が足りないとは思わないのかな?まぁ、外野の補強だけは褒めておこうか。
伸び悩むカイル・ライト
2017年MLBドラフト全体5位指名のカイル・ライト。2Aまでは順調な成長を見せていました。トゥサントのようなカーブやイアンアンダーソンの強烈な直球はないものの完成度で勝負するプロスペクトでした。アラードやソロカもコマンドで勝負するタイプで絶対的球種はないものの評価は高かったです。ライトは彼らのようなコマンドは持ち合わせていませんでしたが、一定以上のものはありました。多種多様の投手プロスペクトを抱える作戦ははまり、ソロカ、フリード、アンダーソンはエース,2番手クラスに成長、残りのプロスペクトもアクティブに居座れるレベルにはなったATLでしたが、投手で最も評価の高かったライトは未だに3Aで苦しんでいます。彼は今何をしているのでしょうか?
彼の投球スタイルは?
一応シンカーを軸に投球を組み立てる三振をそこそこ取れる技巧派です。シンカーボーラーはフラレボ全盛期淘汰されそうですが、高めにスラット系を投げ込む(トレイネンとかと同じ)などでシンカーをかち上げられ大量被弾といった具合にはなっていません。フォーシームはアクセント。カーブは球速帯の違う球、チェンジアップはスライダーと同じくらいの球速帯で反対方向の変化のボールです。
シンカー 94マイル
スライダー 87マイル
カット?(多分スラット)90マイル
チェンジ 86マイル
カーブ 80マイル
フォーシーム 93マイル
伸び悩む理由 (個人の予想)
①メインの割に中途なシンカー
MLB平均よりちょい速いくらいのシンカー。変化はそんなに大きい訳ではない球です。シンカーはゴロを打たせる球じゃねーかと思うでしょうが、前述した通りスラットとのコンビネーションで彼のシンカーは空振りをそこそこ取れる球のはずです。これはスラットやスライダーにも言えることです。球速の上昇でもあれば変空振りを多く取れるのでしょうが、もう少し変化量を上げる方が現実的。目指せ、先発版トレイネン!
②かなりショボい他の球種
顕著なのはチェンジアップ。なかなかゾーンに入らずインコースの抜け球になってしまっています。スライダーとのコンビという観点ではインコースに行く点は悪くないのですが、残念ながら大きく曲がりません。空振りこそ取れる球ですが、被OPSもかなり高い球。彼の飛翔は基本この球とカーブです。
カーブも低めに投げているため空振りは取れますが、投球割合がそれなりに高く狙われる球。カーブはバレルに入りにくいとよく言いますが、かなり打たれています。
フォーシームはオマケ。何も言うまい
まとめ
①でトレイネンという偉大な例を挙げていますが、あの投球はトレイネンの球速と変化量によって成り立っています。ライトにはこれがありません。というか先発に求めるのが間違いです。昨年のMIAとのDSで見せたアウトコースのスライダーで空振りを奪う姿は大器の片鱗を感じます。シンカーとスライダー以外の球、特にチェンジアップを磨くのが特効薬だと思います。スライダーの投球数を増やしてみるのも良い気がします。ウィルソンのいなくなった今、谷間登板のチャンスはあるはず。もうそろそろしっかりした投球を見せて欲しいところですが、、、
ブレーブスのTDL
ブレーブスは買い手でした。今季の地区優勝を諦めないという事でしょう。シーズン序盤から不安定なピッチングを続けるリリーフ、アクーニャの怪我、オ○ーナの私生活の問題、インシアーテのDFAでそもそも駒が足りない外野陣を補強しました。的を得た補強だとは思いますが、渋いトレードが多い気が、、、
ブレーブスのトレード ※ピーダーソン除く
①デュバルの呼び戻し
MIAとのトレード。対価は捕手のアレックス・ジャクソンです。打撃はそこそこですがチャンスに強い、守備はDRSが10越えと優秀。簡単に言えばスワンソン外野番。昨年のブレーブスが29点取った試合では、3本塁打9打点と大爆発しました。ジャクソンは3AでOPS1越えの捕手。ダーノウ、ボートがいるので上にはいらない、若手のコントレラス弟、ランゲリアーズも居るので余剰戦力でした。戦力を上げると言うよりはMIA戦で打たれないようにする為のトレードでは?
②エディ・ロサリオの獲得
CLEとのトレード。対価はパブロ・サンドバルです。謎トレード。打てない同士ですが、ロサリオの年俸が高いのでインディアンスのサラリーダンプに付き合った形です。直後にサンドバルはDFA。インディアンスは200万ドルの節約に成功したようです。約2億円に困るMLB球団とは?名前変えてる暇有るのでしょうか。ホセラミレスもオフには居なくなるのでは?ロサリオは復活求む。
③ホルヘ・ソレアの獲得
KCとのトレード。何枚外野取るの?ヘレディアもアルモンテもそこそこ打てますよ?対価はケーシー・ケイリッチ。マイナー契約の投手です。プロスペクトでもない投手です。これまた渋いトレード。2019のアリーグの本塁打王ですが、ここ2年は酷い成績。彼も復活を求む。
④リチャード・ロドリゲスのトレード
PITとのトレード。不安定なリリーフの補強です。長期間保有出来る優秀な投手。球速こそ平凡ですが、回転効率の良いフォーシームを投げます。不安点は三振をあまり取れない点。対価はブライス・ウィルソンとリッキー・デブィート。ウィルソンは昨年のプレーオフから期待していたのですが、不本意な成績でした。光るものは有ったので開花してほしいと思います。というか、保有長めの優秀なリリーフにしては安い気がします。アンソポロウスだけが知らない何かが有ったりしないよね?
派手に見えて、特に大きな対価を出した訳ではないTDLでした。穴は多少埋まったのでは?外野陣の復活に期待したいです。とりあえず、今季は本気で勝つシーズンでもないのでプレーオフにさえ出れれば、それでいいです。TORを見ると可哀想になる酷いベリオスのトレード。ディッキーのトレードと同等以上の危なさを感じます。
ブレーブスが迎えるデッドライン
7月の終わり、そうトレードデッドラインが近付いてきました。いくつかの動きが見られる中、ブレーブスもピーダーソンやボートを獲得しています。球団の未来が決まる大事な時期、ブレーブスは難しい選択を迫られています。
ブレーブスは28日現在50勝51敗と西の猛者(LAD、SD)にワイルドカード争いを挑める戦績ではありません。となるとプレーオフ出場に残された選択肢は1つ、地区優勝です。今季のナ東は前評判とは打って変わり、NYM・ATLは離脱者だらけ、PHI・WSNは投壊気味でMIAは戦力の薄さがもろに出てしまい、低レベルな大混戦となっています。1位メッツとのゲーム差は現状4です。今行われているメッツとのカードの残り2試合をどちらも取れば、ゲーム差は2まで縮まります。残り60試合なら十分逆転できる差です。ですが、片方落とせばゲーム差は4のまま、どちらも落とすとゲーム差は6とかなり厳しくなってしまいます。アクーニャもオズーナもソロカもいないブレーブス、そこまで無理して勝ちに行くシーズンではありません。(フリーマンが残留するなら)ですが、この戦力を持て余すのも勿体無いというのもわかります。今季のブレーブスの運命は明日、明後日で決まります。
レイズがネルソン・クルーズ獲得 でも対価大き過ぎない?
レイズがトレードでネルソン・クルーズを獲得しました。保有期間は半年(オプションは1年)のDHの選手です。レイズは外野のアロザリーナ以外が打てない、チームがメドウズなどを筆頭に左投手に弱いというチーム状況だったので実現の可能性が高かったトレードだったと思います。個人的にはホワイトソックスの線もあると思いましたが、同地区のトレードを避けたのでしょう。クルーズはおそらく守らない(守れない)のでメドウズ、アロザリーナが両翼、フィリップスやキアマイヤーがセンターの編成と予想します。マーゴーも今はILですがいるので打撃も守備も良い外野陣ですね。
レイズ獲得 ツインズ獲得
ネルソン・クルーズ(41) OF ジョー・ライアン(25) P
カルビン・ファウチャー(25) P ドリュー・ストロットマン(25)P
対価デカくないか?レイズは球団の一桁台のプロスペクトこそ出してませんが、10位代の投手プロスペクトを2人も放出した訳です。ネクストグラスノーことシェーン・バズなどは出してませんが、DH専門の41歳のおじさんにしては大きすぎる気がします。ツインズがごねたのかアスレチックスやホワイトソックスとの争奪戦になったのでしょう。レイズとしても勝負期にある、プロスペクトも多いという状況からもケチらなかったと思われます。銭無し球団はプロスペクトは出してなんぼですし。ところで、ジョー・ライアンはオリンピックで東京にいますが、帰国先がフロリダからミネソタに変わってしまいました。本人は面倒でしょうが、ツインズはまぁまぁなプロスペクトを2人取れたのは大きいです。今後再建に入っていく球団だと思うので、これからは貯蓄期。ハンセル・ロブレスやアレックス・コロメ、ドナルドソンなども放出の対象でしょう。(ドナルドソンは高年俸すぎますが) 2019年の打線は近年では最強の打線の一つだったと思います。またあのウホウホ本塁打打線を。ところで、全体1位のロイス・ルイスまだ3Aにもいないけどどこいったんだ?マッケンジー・ゴアもシェーン・バズもそろそろ昇格するけど、、、